公開日:2022-07-16 最終更新日:2022-07-16

パパ座談会<後編> うちに子どもがやってきた! 頑張るパパの育児事情

前回の「パパ座談会<前編>」では、パパと子どもたちの様子をメインにご紹介させていただきました。今回の<後編>では、パパとパートナーのことや、双葉郡での暮らしのことについてご紹介していきます!

パパ座談会<前編>はこちら

(座談会に参加したパパのご紹介)

Aさん(38歳):県外出身/家族構成:妻・長女(1歳)/趣味:旅行・カメラ/子どものお気に入りスポット:アクアマリンふくしま

Bさん(35歳):双葉郡出身/家族構成:妻・長男(1歳)/趣味:買い物/子どものお気に入りスポット:消防署

Cさん(36歳):双葉郡出身/家族構成:妻・長女(1歳)/趣味:音楽鑑賞・お酒/子どものお気に入りスポット:家の脱衣所

Dさん(33歳):双葉郡出身/家族構成:妻・長男(1歳)・長女(0歳)/趣味:音楽鑑賞/子どものお気に入りスポット:ラッキー公園inなみえまち

パートナシップについて

コトハナ:お子さんが生まれてから、パートナーと子ども・子育てに関する価値観の違いを感じたことはありますか? また、家事分担や働き方の相談など、パートナーとコミュニケーションをとる上でパパ自身が心がけていることはありますか?

Cさん(36):うちは価値観が割と近いので、大事にしている本質的な部分は同じな気がしています。そんなに大きくずれないから思ったことはすぐに言うし、お互い溜め込まずに話すことができていますね。

Aさん(38):私も価値観が大きく違うなって思うことはあまり無いですね。お互いに何でも話すようにしているので、価値観を擦り合わせないといけないということはあんまりないかな。相談があったらふたりで話して「じゃあ、こうだね」ってなるので。

Dさん(32):僕も、価値観を確認するということは特にしないのですが、できるだけ妻と会話するようには心がけています。子どもが寝た後に、妻とゆっくり話をするのは楽しいですよ。一応、何でも否定せず話を聞くようにしています(笑)

Bさん(35):うちはもう価値観を合わせるのが大変で……。根本はお互い似ているんですが、合わないところはとことん合わない。心がけていることは、ケンカで向こうが言ってきたことはその後すぐに改めていくことです。

子どものことを僕が聞かないのも「気にならないの!?」とイラッとするみたいで……。ギリギリのバランスを保っています(笑)。

コトハナ:パートナーとの関わりがお子さんが生まれる前と後で変わったと感じますか?

Bさん(35):ガラッと変わりましたね。生まれる前はあまりケンカはしなかったんですけど、子どもが生まれてからは衝突することもあって、こんなに主張が強い人だったんだって思いました。

コトハナ:パートナーとお話しするタイミングは? お子さんが生まれてからもお二人で話す時間を持てていますか?

Aさん(38):私は寝かしつけが終わってからのタイミングが多いですね。

Bさん(35):僕は家事をしながらです。子どもが寝たあとは僕も寝てしまうので。お弁当を作ったり料理の時間が長いので、その間に話すことが多いですね。たまにふたりで一緒にお酒を飲みながら話すこともあります。

子育てと仕事のバランス、出生前と後の変化は?

コトハナ:お子さんが生まれる前後で、働き方に変化はありましたか? また、工夫している点や、パートナーとこんな話をしたよ! ってことがあれば教えてください。

Cさん(36):職場の人には本当によくサポートをしてもらっています。はじめ、管理職とか上の人は「男が育休!?」って感じでしたが、取ったら取ったで全然大丈夫な印象でした。ただ、私の場合は1日ごとに”仕事”と”子育て”とで頭を切り替えないといけないから、最初の1か月はきつかったな。

Dさん(32):僕も育休を考えたんですが、どうしても雰囲気的なものに押し負けて取りませんでした。上の方の人たちが「男のくせに」って思っているように感じて。でも、僕たちが管理職になる頃には、育休が取れる雰囲気になっていると思います。今僕の職場で過去に男性が育休を取得したのは、ひとりかふたりですね。レアケースです。

Bさん(35):僕は、以前は日付を超えるくらいまで仕事をしていました。でも、最近はスパッと帰るために見切りを付けるようにしています。簡単に帰れない時もありますけどね。

Aさん(38):私も出産前はすごく帰りが遅かったんですが、今の職場では早く帰ることができています。でも今後異動があった場合は、遅い時間まで帰れないこともありそう。そうなる前に「どうやって一緒に育児をしていこうか」っていう話を、妻としっかり話し合わないといけないなと思っています。

双葉郡で子育てしていて感じること

コトハナ:実際に双葉郡で暮らしてみると、それまで気付かなかったことが見えてくると思います。子育てを通してみなさんが感じたことがあれば教えてください。

Cさん(36):教育に関係するものの選択肢が限られているかなって感じます。例えば、町村の中でも子どもを預けられる施設はそれぞれ1か所だけとか。子どもが決して多くないのに対して、保育士不足の課題もある。同年代の子どもや関わる大人が少ない中で、どういう風に育っていくのかなって考えることはありますね。

Aさん(38):私も選択肢は少ないのかなとは思います。転勤してくる前は周りに色々あったけど、郡内に住むとどこに行くのも少し遠出になる。ただ、妻も私も都会よりは地方が好きなので、私たちにとってはこっちの環境の方がいいなと思っています。子どもにとってはどうかわかりませんが。まだ娘は地方の生活しか経験していないので、どっちも経験して両方の良さを知ってから、どっちがいいか決めてほしいなと思います。

Dさん(32) :僕は、子育てに関してはさまざまな面で手厚いのかなという印象を持ってます。こども園の保育料も免除されているので、大変助かってます。町のこども園は1か所なので選べないんですが、入園者数が増えているのに対して「待機児童はぜったいつくらない」という町の方針で、入園者数の増加にも対応している様子が見えます。最近では郡内の施設とかもいろんなものが新しくできてきて、新しいもので遊べるっていうのも良い点だと感じますね。そういった意味では、この地域もいいかなぁと思います。

コトハナ:逆に難しさを感じていることなどはありますか?

Dさん(32):地域の繋がりがないことですね。うちは元々住宅街だったんですが、今は僕の家がポツンとあるだけです。近所に子どももいないし、話し相手もいない。そういった意味では不便だなと感じますね。

Cさん(36):僕は、学校帰りに寄り道してたのとかって、結構大切だったと思うんですよ。地域の人の目とかもたくさんあった。それができないのは少しさみしいなって思いますね。あと、自分が子どものころに川で遊んだりした経験を、娘にもやらせてあげたいなって思っているんです。でもせっかく興味をもっても繋げてあげられる場所がない。これからいろんなものを見て「自分もやってみたい!」って思ったときに、「どうやったら娘の興味や好奇心を繋げてあげられる場所が作れるのかな」ってよく考えています。

Bさん(35):僕は、”いいね”も”悪いね”も両方あるなって感じます。選択肢がないからこそ、子どもと向き合う環境があるのかなと思ったり。通学路ひとつの話をとっても、「ちゃんと議論する」っていうのはひと昔前はなかったんじゃないかなと思います。昔当たり前だったことを「どうやって取り戻そうか」って真剣に考える人たちがたくさんいるのが、双葉郡の良いところなのかなと思います。

いかがでしたでしょうか?

パパ座談会の前編・後編を通して、パパたちがなにを思い、なにを感じているのかをご紹介させていただきました。座談会後は、パパ同士で「とても参考になった」「もっと色んな人の意見を聞いてみたくなった」など声をかけあっていました。この座談会が少しでも子育てに奮闘するみなさんの参考になれば幸いです。

取材・文/コトハナ編集部・橘 輝

取材日/2022年2月

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