富岡町で震災後初の七五三詣。ふたばでの子育てをより豊かにするため七五三のお祝い企画を実施しました!《レポート》
10月25日、富岡町の諏訪神社にて、cotohanaプレゼンツの『ふたばで七五三お祝いプラン』で七五三詣が行なわれました。「子育て支援団体がなぜ七五三サービスを?!」その背景と思いをお伝えします。また当日の様子を余すことなくお伝えすることで、「双葉郡で子育てしたい」ご家族の思いを後押ししたいと思っています。地域を晴れやかな話題で明るくした1日の様子を、お写真とレポートでお楽しみください。
自分が暮らす地域の神様に子どもの健やかな成長をお祈りする
七五三は、7歳、5歳、3歳の子どもの成長をお祝いする伝統行事です。
11月15日に子どもの成長に感謝し、幸福を祈願するために、地元の神社(氏神様)にお参りします。
各ご家庭内の行事なので必ずこうしなければいけない決まりはなく、ご兄弟でまとめてお祝いする場合や、写真スタジオで記念写真だけ撮るという場合もあります。地域によって風習はあるそうですが、どのような形でお祝いするかは、家庭の事情や、家族のスケジュールなどで決めていいそうで、比較的フレキシブルな行事と言えますね!
双葉郡では、震災・原発事故の影響で長い間、地域の神社での神事が行なわれていませんでした。
郡内に住むパパ・ママも、いわき市や郡山市、南相馬市の神社へ七五三の参拝に行っているとの声がほとんどでした。

そんな中、富岡町の諏訪神社で、震災後初めて七五三の参拝(ご祈祷)が出来るということを聞き、ぜひ双葉郡にゆかりのあるご家族に参拝していただきたいと思いました。
暮らしている土地の神様にお参りする。震災前までは、当たり前の風景でした。
そんな日常の風景を取り戻すお手伝いがしたいと思い、cotohanaで、七五三の衣装レンタルや、記念撮影付のお祝いプランを特別に企画させていただました。

緑に囲まれた諏訪神社で迎えたハレの日
当日は、見事なほど秋晴れ!
凛とした空気の中に、木漏れ日が差し込みんでいて、このハレの日の雰囲気を盛り上げてくれているようでした。

ご参加いただくご家族が到着すると、子ども達の元気な声が参道に響きます。
今回ご参加いただいたのは、cotohanaでは初めましてのパパ・ママさん。cotohanaが発行しているフリーペーパーを見て申し込んでくださいました。
5歳と2歳の男の子の七五三詣と、この夏に生まれたばかりの女の子の初宮詣です。
お着替えタイムへ
パパに受付と、改めてプランのご確認をしていただいている間に、ママと子どもたちはさっそく、お着替えへ。
と、ここでたくさんの大人に囲まれてしまい固まってしまった子どもたち!
でも、着付け師さんとヘアメイクさんの巧みな話術に安心してくれて、ちゃんとママと一緒にお着替えしてくれました(ホッ)

お支度が済むまで、ご家族の皆さまには、控え室でお待ちいただきました。
その間、長女ちゃんはおばあさまと伯母さまに抱っこされてご機嫌で待っていました。
先にお支度を終えたお兄ちゃんが控室にやって来ると、みんなから歓声が!
パパは早速スマートフォンを取り出してカメラ撮影に!
一気に華やいだ空気になりました。
和装に着替えたママと一緒に、いざご神殿へ

ママに手を引かれて神殿に向かう二男君。いつもと違う雰囲気のママにちょっぴり照れてる?
厳かな雰囲気に緊張しつつも、ご家族皆さまでご神殿へと昇殿され、ご神事が始まりました。


宮司の宇佐神さんの祝詞奏上が響きます。玉串を捧げて、神様のご加護をいただけるようお願いし、無事執り行われました。

神事再開の知らせを聞いた近所の方も、見学に来られていました。
今回は特別に神殿内の撮影許可もいただき、ご祈祷されている様子など、なかなか家族だけでは残せないようなお写真も撮影しました。
境内での記念撮影へ

ご祈祷が終わったあとは境内に出て、写真撮影。
親子5人で、ご家族皆さんで、ママと長女ちゃんで、男3人で。
色々な組み合わせでお写真を撮ってみました。
なかなか写真スタジオでは時間をかけては撮れないことが多いので、このプランでは思い出を余すことなく撮ってもらいたいと思い、撮影のお時間もゆったり目に設けました。

カメラマンさんの陽気な掛声に、最初は固かった顔も、だんだんと笑顔に。
そして、七五三といえば千歳飴!飴でご機嫌も晴れてくれたかな……?千歳飴の威力はやはりすごい(笑)
お着物の親子リンクコーデ

ママのお着物のお色が上品なグリーンで、それが本当にお似合いでした!
今回のお着物は、事前にママの雰囲気をお写真で送っていただいて、着付け師さんが見立ててご用意くださったもの。
前の月に行った、事前リハーサル(現地確認)で神社をみて、緑に囲まれた境内が印象的だったことから、子どもたちの羽織とママのお着物をグリーンで統一してコーディネートしたとのこと。
長女ちゃんの祝い着(産着)は、ご家族でご用意いただいたものです。
手鞠柄の鮮やかな着物が、緑に映えています。

さらにヘアメイクも、ママの魅力を存分に引き立てます。
おまかせで、ここまで親子の似合わせコーディネートが出来るプロの技に、cotohanaスタッフも感激していました。
ずっと「美しい!!」「素敵…!!」と言葉が漏れていました。
フォト撮影が終わるころには心もハレ晴れ
子ども達の気持ちに寄り沿って撮影が進む中で、少し大人の顔になったお兄ちゃんたち。
その晴れ姿に、ご家族みなさん目じりが下がりっぱなしでした。(もちろん周りで見ていたスタッフたちも)
最後は、カメラマンの提案で鳥居の前で撮影。

カメラチェックで写真を確認してもらいながらご希望のショットに応じます。
撮影を終えて着替えたらやっとみなさんホッとした顔に。
長い時間お疲れ様でした!
パパ・ママがもっと笑顔になれる日常が増えるように
地元で七五三詣が出来たことをとても喜んでくださったご家族のみなさんの笑顔をお見送りし、双葉郡で子ども達の成長を祝う行事が出来るということの尊さを感じました。
ご参加いただいたご家族さま、このような大切な日を、共にお祝いさせていただき本当にありがとうございました。
cotohanaでは、これからもこの地域で子育てするパパ・ママたちが、日常を楽しく、そして季節を感じながら暮らしていけるお手伝いをしていきたいと、改めて思いました。
まだ色々と足りない物が多く、不便も感じることがある地域での生活ではありますが、ふたばでの子育てを一緒に楽しんでいきましょう!

最後に、当企画に賛同してくださり、快くご協力いただきましたスタッフの皆様、ありがとうございました。
cotohanaでは、来年以降も同様のプランを企画予定です。
運営協力
着物とみひさ(株式会社K-Life運営)