公開日:2021-02-01 最終更新日:2021-02-01

cotohanaインタビュー|共同代表

いわき・双葉の子育て応援コミュニティcotohana 共同代表の鈴木みなみと小林なおこです。
“子どものいる暮らしをもっと楽しく、もっと豊かに”という思いで、cotohanaを設立しました。私たち自身が双葉郡で子育て中のママだからこそ、皆さんと共に考え、行動していけるのではないかと思っております。
ここでは、共同代表の鈴木と小林が出会ってから現在に至るまでの経緯や、どんな思いでcotohanaを運営しているのかを皆さんにお伝えしたく、インタビュー記事にしました。少しでも私たちのことを身近に感じていただけたら嬉しいです。

双葉郡に移住した二人の出会い

—お二人の出会いは?

みなみ:私もなおこも、双葉郡外から移り住んで地域活動をしていました。でもすぐ出会えたわけではなく。お互いの存在は知っていたけれど、なかなか会う機会がなくて。2017年になおこが“双葉郡女子会”を開催してくれて、そこでようやく「初めまして」だったかな。

なおこ:私は福島県の中通り出身なので、浜通りに知り合いが少なかったんですね。双葉郡に移住して、まずやりたかったことが女性のお友達をつくるということでした。何人かに声をかけて“双葉郡女子会”を開催して、そこにみなみも来てくれてたんだよね。

—そこで意気投合したというわけですか?

なおこ:純粋な「お友達」というか、普通にフランクに話せる人が欲しかったんです。最初は仕事を一緒にするという感じではなくて、お互い双葉郡で暮らしている女性として仲良くなっていきました。

—おふたりが双葉郡に移住されたきっかけは?

なおこ:夫が浪江町役場に勤務しています。2015年に結婚したのですが、当時はまだ浪江町も避難指示区域に指定されていたので戻れなくて。(一部)避難指示解除されて夫と一緒に浪江で暮らすようになったのが2017年です。

みなみ:私は2019年に富岡町に移住しました。震災後、2013年2月から学生ボランティアとして福島県に通っていたんですけど、もっと深く福島のことを知りたいと思って、同年9月から大学を休学して1年間いわき市で暮らしました。双葉郡からいわきに避難・移住された方々を対象にしたコミュニティ支援を仕事にする中で、一番多く接したのが富岡町の方達だったんです。お話をしているうちに、だんだん「この人たちと一緒に富岡町に住みたい!」という思いが膨らんでいきました。ようやく去年念願かなって、娘と一緒に富岡町で暮らしています。

cotohana 共同代表 鈴木みなみ

—みなみさんは娘さんとふたりで暮らしていらっしゃいますが、まだ復興の途中である双葉郡で子育てをしながら暮らすという生活はいかがですか?

みなみ:最初はとても不安でしたね。隠さずに言うと、今でも「自分ひとりで子どもを育てていくなんて絶対無理!」と思っています。だからこそ、いろんな人や制度に頼れる環境をもっていたいんです。子育てって悩みが尽きないし、ひとりで辛さを抱えてしまっているお母さん、お父さんもいるんじゃないかと。

cotohana設立へ

—そんなみなみさん自身の思いが、cotohana設立のきっかけになったのでしょうか?

みなみ:cotohanaの前身団体で活動をはじめた2018年当時、私はいわき市に住んでいました。双葉郡の方々と地域づくりに取り組む中、自分も子供を授かり、いわきに避難、または移住して子育てしてる双葉郡のお母さんたちが気軽に交流をもてるようなサロンをつくろうと思ったのがきっかけです。

最初は双葉郡のお母さんたちが集える場所をつくっていこうと考えていたんですけど、「いわき」だから「双葉郡」だからって分けるのも不自然だなと。子育てしている者同士だからこそ生まれる話題があり、繋がりがもてることを強みと捉えて、いわきの人も双葉郡の人もどなたでも参加できるサロンにしました。そんななかでも、双葉郡にゆかりのある人に活動を見つけていただけるようにと、「いわき・双葉の子育て応援コミュニティ cotohana」という名称にしました。

—最初はみなみさんおひとりで運営していたcotohanaに、なおこさんが共同代表として参画することになったんですよね。

なおこ:「みなみ、ひとりで大変らしいよ」という噂は聞いていたんですよね笑。私はもともと裏方仕事が好きなタイプ。何かを企画して、実行するのが性に合っているんです。なので、みなみから一緒にcotohanaを運営してほしいと頼まれたときも「いいよー、全然OK!」って笑。それにcotohanaのような活動がこの地域にとても必要だと感じていましたし、みなみの想いに共感していたので一緒に活動することはとても自然なことでした。

cotohana 共同代表 小林なおこ

この地域で子育てする人へ、活動を通して伝えたいこと

—現在、cotohanaさんではどんな事業を展開されているんですか?

みなみ:サロンの運営、遊び場事業、情報誌の発行、webマガジンなど5つの事業を展開しているところです。そのほかにも、スポット的にイベントを開催したり。それから富岡町で「こども食堂」も始めました。お子さんのいる世帯の方が気軽に参加できて、子育て世帯を応援したいという地域の方も一緒に参加して、子どもを核とした地域のコミュニティができたらいいなと思って。

—そういう場が欲しいと思っている人たちも多いんでしょうね。

なおこ:誰かと繋がりたい、でもどうすればいいのかわからないという人は多いと思います。お子さんがこども園などに入ればそこでママ仲間ができるんですけど、まだこども園にも入れない小さなお子さんを育てている方だと、なかなか集う場所がないんです。そんな方たちが安心して参加できて、一緒に悩んだり支えあったりできる仲間をつくれる場所にcotohanaがなれればいいなと思っています。

みなみ:双葉郡で子育てしていて良かった、ここで子育てして良かったって言ってくださる親子を増やす。それがcotohanaの理念です。親だけでなく、子どももここで育って良かったと思って欲しい。その理念を叶えるために私たちにできることは、今ある課題を解決していく事と解決していく力を育む事、そして「こんな制度や施設があればもっと子育てしやすくなるんじゃないか、子育てが楽しくなるんじゃないか」と提案していくことだと思っています。今ある課題の解決+新しいコトを生み出していく、そんなコミュニティになっていきたいです。

—今まさに双葉郡で子育てされている方たちにメッセージを。

なおこ:不安を抱えながら子育てしている方もいらっしゃると思います。その不安をぜひ声に出して欲しいです。その声をcotohanaが拾い上げて、一緒に解決できる道を探していきたいです。心の声をひとりで抱え込まないで、私たちに聞かせてください。子どもは地域全体、社会全体で育てるもの。双葉郡からその取り組みを体現できたらと思っています。

みなみ:cotohanaという名前には、「co=協力する」「hana(花)=子どもたちの成長」、“みんなで協力して子どもたちを育てていきましょう”という意味を込めています。目に見える課題も、見えない課題も、みんなで解決していきたい。そんな文化をこの双葉郡から一緒に発信していきましょう。

文:遠藤 真耶  写真:白圡 亮次

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