砂浜で生まれた、たくさんの笑顔-10月
10月とは思えないほどのまぶしい青空。動き出すとじんわりと汗ばむ陽気のなか、ビーチクリーンがスタートしました。
この日は、はじめましての方や顔なじみの方、親子での参加など、さまざまな顔ぶれが集まりました。はじめは少し緊張していた空気も、自己紹介の時間を通して少しずつほぐれていきます。

清掃活動の前には、ビーチクリーンをともに行う活動パートナーの宮本さんから海のごみについてお話を伺いました。
海に流れ着くごみの種類や現状、私たちの暮らしとのつながり。分かりやすく丁寧な説明に、参加者の皆さんは真剣な表情で耳を傾けていました。

お話しのあとはさっそくビーチクリーンのスタートです。
「よろしくお願いします!」と笑顔であいさつを交わし合うと、砂浜に明るい笑い声が広がりました。

こどもたちは、砂浜に一歩踏み出すとスイッチが入ります!
「見て!見て!」と拾ったごみを嬉しそうに見せてくれたり、「これ、どこから流れてきたのかな?」と不思議そうに見つめたり。

大人たちも「思ったより細かいごみが多いね」「ペットボトルのふたもあるね」と声をかけ合います。 ごみ拾いを通して、自然と会話が広がっていきました。
活動が終わる頃には、体がすっかりあたたまったこどもたちが海へ!
「つめたーい!」「気持ちいいー!」とはしゃぎながら、ぱしゃぱしゃと水に入る姿も見られました。
ごみを拾う時間でありながら、海とたっぷり遊ぶ時間にもなった、あたたかな秋の一日でした。

みんなでわいわい、ごみの分別
海で拾ったごみは、みんなで協力して分別します。 「これは燃えるごみかな?」「これはプラスチック?」と声を掛け合います。
はじめは少し戸惑っていたこどもたちも、友だちやおとなたちと一緒に手を動かすうちに、率先して分別に取り組んでいました。

小さな作業の一つひとつが、海や環境を知るきっかけになります。ちょっとした発見や笑い声が、砂浜いっぱいに広がる時間でした。
冬の海で、あたたかな時間-2月
10月に続き、2回目の開催となった2月のビーチクリーンの日。
この日の海も、澄み渡った青空に包まれていました。
前回よりもさらに多くの参加者が集まり、にぎやかな声が砂浜に広がります。
砂浜を歩く参加者の手には、前回よりもたくさんのごみが。「こんなにあるんだね!」と驚きながらも、笑顔で拾い集めていました。
作業の合間には、嬉しい発見も!
「エビがいるよ!」の声で波打ち際に駆け寄ると、小さなエビの赤ちゃんが大量にいるのを見つけて大興奮!
岩にびっしりついた貝を覗き込んで、「わあ!たくさんくっついてるー!」と目を輝かせるこどもたちの姿が印象的でした。


参加者の方の協力のおかげですっかりきれいに片付いたごみ。最後まで主体的に関わる姿がとても印象的でした。
丁寧に分別をしていくことで、清掃活動への意識がより深まっていく様子が感じられました。
海のかけらでつくる、世界にひとつのフォトフレーム
2月のビーチクリーン後には、拾った素材を使ったワークショップを行いました。 作ったのは、フォトフレームのデコレーションです。
まずは、スタッフによる海のごみクイズからスタート! 子どもたちは積極的に手を挙げ、楽しみながら学びを深めました。

お話しのあとはフォトフレームデコレーションの始まりです。
こどもたちならではの自由な発想でものづくりを楽しむ姿が見られました。自分たちで拾った「海のかけら」が作品に生まれ変わる体験は、海を身近に感じ、大切に想う気持ちにつながる機会にもなったように感じています。

同じ素材を使っていても、配置や組み合わせは一人ひとり違い、個性あふれる作品が次々と生まれていきます。
楽しそうに手を動かす様子や、完成した作品を嬉しそうに見せあう姿も見られました。

ものづくりに向き合う時間は、海での体験を形に残す、あたたかく心に残るひとときとなりました。
誰もが参加しやすい、地域とのやさしい入り口
このビーチクリーンは、海をきれいにするだけではなく、人と人との「やさしいつながり」を感じられる時間となりました。
ビーチクリーンは環境活動でありながら、誰もが気軽に参加できる「地域参画の入り口」であることを強く感じました。
特別な準備や経験がなくても参加できるため、子育て世帯にとっても、「まちに暮らす一人」として自然に関われる場となり、参加者同士の交流が、ごく自然に生まれていく。そんな心地よい時間がそこにはありました。
コトハナはこれからも、地域の方々とともにこの活動を大切に育てていきたいと思います。
ぜひまた、みなさんと海辺でお会いできることを楽しみにしています。

文:コトハナ編集部/写真:宮本裕子・コトハナ編集部
